地域に輪をもたらす施設・NPO法人こらぼネット・かながわ

 「地区センターは一言でいえば地域の集会場。私たちは学びの場・憩いの場・ふれあいの場を提供しています」
温かい笑顔でそう話すのは、JR東神奈川駅から徒歩8分ほどのところにある横浜市の神奈川地区センター(横浜市神奈川区神奈川本町8‐1)で館長を務める秦憲雄さんだ。

NPO法人こらぼねっと神奈川横浜市に4つある地区センターは平成17年に設立したNPO法人こらぼネット・かながわの指定管理者施設だ。今回は秦憲雄さんと、こらぼネット・かながわの事務長の辻矛(つじ・まゆみ)さんにお話をうかがった。

地域市民の相互交流の軸となる場をつくる

地区センターの役割は、市民自らが、住み暮らすまちの生活環境の向上のため自主的に活動し、スポーツや文化活動を通じて相互交流を深め地域コミュニティの醸成をはかる手助けをすること。

幼児からお年寄りまで、幅広い年齢層が利用するためそれぞれの年代に対していろいろな場をつくっていく必要がある。単なる「施設」ではなく、「地域の集会場」として気軽に足を運ぶきっかけをつくることも大切な役割だそうだ。

やりがい

幅広い年代の方が利用するため、それぞれ違った価値観のもとにさまざまな意見や要望、質問が寄せられる。そのひとつひとつに幅広い知識を持って応えることがとても難しい。秦さんは数多くのエピソードを交えて語ってくれた。

当然、施設の利用者の中には「困ったことをする子」たちも来るという。しかし、1人の大人として「悪いことは悪い」ときちんと指摘したことで、良い方向に向いてきた子もいる。迷惑ばかりかけていた子たちが何年も経って「施設に挨拶に来てくれたことがありました。成長を感じることができ、とても嬉しかった」と秦さんは振り返る。「その時は苦労するけれども、跡になって『やってよかった、言ってよかった』と思える時が来る。それが活動のやりがいです」と秦さんは微笑んだ。

理想とする施設像

話を聞く中で、辻さんと秦さんは「来てよかったと思ってもらえる施設にしたい。」という言葉を何度も繰り返した。そのために大切にしていることは3つあるという。

1つ目は「公平・公正」。だれに対しても使いやすい施設になるように心がける。

2つ目は「安全安心・快適な施設」。小さな子供でも「地区センターなら大丈夫」という安心感を持ってもらえるように目配りをする。

3つ目が「ニーズの把握」。神奈川地区センターでは施設で年1回開かれる施設祭りの参加者や、対象者をより特定した子育て世代へのアンケートに取り組んだそうだ。

高校生に焦点をあてる

一方、秦さんたちが課題として挙げるのは「高校生から20歳ごろの青少年の利用が極めて少ない」という点だ。センターの中には、家庭的に恵まれない子たちのために高校生が勉強を教えるボランティア活動を支援しているところもある。

辻さんは「実際、防災訓練をやるにしても高校生たちの力は大きい。だから高校生には積極的に活動に参加してほしいし、施設としても若い人たちと一緒に企画をつくるなど、気軽に活動しやすい場をつくっていきたい」と参加を呼びかけている。

寄附・活動についてのお問合せ

NPO法人こらぼネット・かながわ

〒221‐0051
神奈川県横浜市神奈川区幸ヶ谷4幸ヶ谷公園コミュニティハウス内
電話:045-441-1230
FAX:045-441-1233

神奈川地区センター

〒221‐0046
横浜市神奈川区神奈川本町8‐1
電話:045-453-7350

野坂麻衣プロフィール

2001年生まれ。神奈川県相模原市出身。県立高校1年。特技:なわとび 好きなこと:サッカー

学外の活動を通じて、普段とは違う視点から物事を考えられるようになりたいと思い市民レポーターに参加しました。学校とは異なる価値観に触れて、自分の幅を広げていきたいです。