公益事業コミニティサイト「CANPAN」で「ホームページに募金箱」つけ、上手にネットファンドレイジングしよう!~日本財団の高島友和さん

現在、120団体のオンライン寄付を支援している日本財団CANPANプロジェクト。「かなチャリVOL.6トーク」では、日本財団・経営支援グループ事業企画チーム・チームリーダー高島友和さんに、これまで手がけてきたオンライン寄付の仕組みや、4年間のサービス提供を通じての想いなどについて話を聞きました。高島さんは「NPOなどの公益的な活動に取り組む団体は積極的に情報公開をすることがまず大事。CANPANで情報開示をして情報開示度『★5』を獲得してファンドレイジングをしよう」と呼びかけています。

--日本財団が提供する公益事業コミニティサイト「CANPAN」を立ち上げられたそうですが、そのしくみについてと、立ち上げの経緯を教えてください
私は2008年、CANPAN決裁システムを構築するタイミングで、CANPANプロジェクトに参加しました。同プロジェクトは、日本財団およびNPO法人CANPANセンターによる、民(NPO)、産(企業CSR)、学(学術団体)の活動を支援し、三者の連携を促進することで、民間主体のより豊かな社会づくりに貢献することを目指すソーシャルプロジェクトのこと。当時、ネットの寄付はまだ団体に導入しづらい状況で、NPOが情報発信できるプラットホームサービスを作りたい、また、その団体を応援したい人がネット上で寄付できるしくみをを作ろうと、4年半前にプロジェクトを立ち上げました。CANPANは、『Can(できる)』と『Panacea(万能薬)』を組み合わせた造語なんです。

--「CANPAN」を使ったファンドレイジング支援をされていますね
CANPANでは、活動する人(NPO、個人など)と応援する人(助成機関、企業、個人など)両者をつなげることを一つの仕事にしています。これまで、団体情報データベースなど、市民活動に取り組む方々の情報発信支援もしてきましたが、情報開示を積極的に行う団体に対して、オンライン決済ソリューションを提供し、ファンドレイジング支援をしています。

--オンライン寄付というものですね。具体的には、どんなものなのですか?
団体のホームページに、リンクボタンを設置すれば、団体別の専用ページで申し込み受け付けができます。ただし、利用条件はただ一つ。団体情報データーベースの開示レベルが「★5」の団体のみに、決済ソリューションを提供しています。

オンライン決済ソリューションとは、CANPAN Members、CANPAN Payment+のことで、NPOなど寄付の受け手に対して、応援者からの寄付や会費をオンラインで受け付けることのできるクレジットカード決済システムを低額の利用料で提供するものです。Membersは、都度課金と、年会費・月会費のクレジットカードによる自動引落し(継続課金)が可能で、Payment+は、都度課金をワンストップで提供しています。受け手(団体)には、カード会社を通じて、寄付金が振り込まれます。

--オンライン寄付の魅力と、これまで支援されたわかったオンライン寄付の状況について教えてください
オンライン寄付には『寄付者の想いが伝わる力』『熱い心、受け入れる力』『行動(寄付)に移すスピード』『徐々に支援者が増えるじわっと仕組み力』が備わっています。メディアとの相乗効果で成功した例として、2009年4月の「チャリティライドキャンペーン」や日本テレビ系列番組に出演した団体が放送中に寄付が殺到した例(2010年2月)などがあります。テレビの威力もすごいですが、オンライン寄付の機能とうまくかみ合った例だと思います。

CANPAN寄付白書として、2008年12月~2011年12月までの3年間の集計では、寄付者数は約1万8千人、寄付総額は約2億4千4百万円。のべ寄付件数が約2万7千件で、平均寄付金額は約9千円、寄付回数は85%が1回ということがわかりました。これまでを振り返ると、2011年1月~3月に東日本大震災で多く集中(1億2000万円)し、その後もオンライン寄付のすそ野が広がり、利用団体が増えたといえます。

--応援する側とされる側、両者にとって、CANPANへの利用方法のアドバイスとは?
「思いを行動に」がCANPANのキーワード。CANPANは、誰もが何か役に立ちたいなという瞬間に行動(寄付)に移せるもので、NPOを簡単に支援できる仕組みです。応援したいと寄付を考える方々は、このCANPANというプラットフォームを使って、課題と解決の当事者になって、NPOといっしょに解決してもらいたい。一方、NPO側は、もっとこの仕組みを利用してほしい。情報開示して「ホームページに募金箱」をつけ、しっかり寄付を集めてください。パートナー選びの場になるとよいですね。今後は、ユーザーの集いなどを開催し、利用団体同士のコミュニティづくりも推進したいですね。

■ゲスト:高島 友和さん(日本財団 経営支援グループ 事業企画チーム・チームリーダー)
http://www.facebook.com/tomokazutakashima
日本財団CANPANプロジェクトに08年7月より参画。オンラインクレジットカード決済システム、継続課金付き会員管理システム(CANPANペイメント+、CANPANメンバーズ)を企画・構築。これまでシステム提供を通じて、3億円の直接寄付受付け・会費支払いを支援。現在は140団体(NPO、公益財団、一般社団、任意団体)のシステム利用をサポートしつつ、ユーザーの集いを開催し、利用団体同士のコミュニティづくりも推進中。また、オンライン寄付導入を計画中の新規団体のシステム導入相談にも対応し、更なる裾野の拡大を目指している。

【関連リンク】
▽日本財団CANPANプロジェクト
http://fields.canpan.info/
▽日本財団
http://www.nippon-foundation.or.jp/
▽かなチャリWEB
https://kanachari.jp/
http://facebook.com/kanacharity
▽「かなチャリ公開トークVOL.6「日本財団CANPANプロジェクト」USTREAM
http://www.ustream.tv/new/search?q=kanacharity&type=all
▽「かなチャリ公開トークVOL.6「日本財団CANPANプロジェクト」当日資料「3年半、ネットの寄付/会費決済をご支援して」
http://www.slideshare.net/takashinakamura4/20121217-canpan